Mar 20, 2005
produced & arranged by David Axelrod
久し振りに、Cannonball Adderleyのアルバム"Mercy, Mercy, Mercy! Live at 'The Club'"引っ張り出してきましたよ。
このアルバム、実にファンキーでソウルフルな演奏で、言われなきゃ擬似ライヴ(観客の歓声を後で被せた)だなんて気付きませんなぁ。 むしろ、観客の手拍子とかが演奏を更にドライヴさせてるわけで、これなら、素直に小さなクラブでライヴ録音した場合はどうだったんだろう?、なんて考えてしまいますよ…。
後、もう一つのポイントが、このアルバムで実に黒っぽいピアノ/エレピを弾いているのが、Joe Zawinulである、と言うこと。 後々、フュージョン、民俗音楽、アンビエントなど、様々な音楽スタイルを試行する彼も、出自はジャズでソウルでゴスペルだった、と言う証明のような演奏です。 この演奏、特に表題曲#3のエレピを聴いて、Miles Davisが彼を誘って、"In a Silent Way"を作った、と言うのも、有名な逸話ですね。
さて、アルバム"Mercy, Mercy, Mercy!"のアルバムのクレジット見ると、David Axelrodの名前が。
David Axelrodは、ジャズとソウルとファンク(と、多分にロック)を独特の感覚でミックスしようと、色々試行錯誤した作曲/編曲家。 歌/作曲/演奏(時に編曲までも)を他人に丸投げして、全体的なディレクションをコントロールしながら、アルバム作る、と言う手法ではQuincy JonesやNorman Connorsが有名ですが、David Axelrodも、また少し違った切り口で、そういう音楽へアプローチした一人かと。
それは、'74年のDavid Axelrod名義でのアルバム"Heavy Axe"に、サントラ提供曲、Nat Adderley、Hampton Hawes、Funk,Inc.といったジャズ系ミュージシャンのアレンジ/プロデュース作品を足した、編集盤"The Axelrod Chronicles"を聴くとよく分ります。
"Heavy Axe"収録曲では、#3'You're So Vain'(Carly Simonのカヴァー)は、実にソウルな歌物に、#6'Don't You Worry 'Bout a Thing'(Stevie Wonderのカヴァー)は、弦楽団も含めたビッグバンドのスイングジャズ風味のゴージャズなアレンジで、その他の楽曲も分かり易いテーマ+分厚い弦楽アレンジ、でもリズムはファンキーでしっかり、と言う楽曲ばかりですよ。 …とは言え、中心はCannonball Adderley/Nat Adderleyのファンキーなブロウ、George Dukeのエレピ/アナログシンセ、Johnny 'Guitar' Watson(当時のレーベルメイトだった)の芯のあるブルージーなギター、とメリハリが効いているのが、やっぱりDavid Axelrodの指揮の妙味かなー、と思ったりも。 Randy Clawfordが実にジャジーな歌を聴かせている#11とか、Nat Adderleyの渋い歌声にJohnny 'Guitar' Watsonの乾いたギターが絡む#13も聞き逃し厳禁で。 まぁ、このアルバム、安いうちに買っておくのが吉かと。
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