Dec 30, 2006
"Goodbye JB"
James Brown(JB)死んじゃいましたね(ref.:bounce.com)。 いや、前から相当なジャンキーだったのは分かっていたし、心臓にも相当負担かかっていたのは知っていたのですが、まさか今年死ぬとは思ってませんでしたわ。
こうやって振り返ると、自分そんなにJB好きだって言う自覚は無いんですが、結構(JBについて)書いてますね。 それは、ブラックミュージックの歴史を振り返ろうとするならば、彼の偉大さを知らなければ何も分からないのと同じ、常に意識せねばならない存在である、と言うことの裏返しな訳ですが。
JBの偉大さを、私如きが語るのもおこがましいのですが、あえて言うならば、以下の3点かな。
- ブラックミュージックのリズムのあり方を変えた
- ゴスペルの2ビート、ジャズの4ビート、ロックンロールの8ビートを統合し、アタックの強いリズムを生み出し、各楽器のリズミックなフレーズを重ねることで生まれるコール&レスポンスで、更に増幅させる、(所謂)「ファンク」を確立した。
- 彼のリズムは、新しい(所謂)「アフロ性」をリズムで提示した。 故にラテンのFaniaや、アフリカのFela Kutiにまで、その影響は及んだ。
- ブラックミュージックのビジネスのあり方を変えた
- ミュージシャンで、プロデュースからプロモートまで統制できた、最初の人物。
- ブラックミュージックのプロダクションあり方を変えた
- 自前のパーマネントなバンドを持ち、ライヴやセッションで曲を練り上げていく、と言う、後のヴォーカル&インストバンドの雛形を提示した。
良くも悪くも「溢れ出るパワーの象徴」だったんでしょうね。 '60s末期の公民権運動の盛り上がりと呼応するように、'I'm Black, I'm Proud'や'Soul Power'と言った「民衆の力」を扇動すべく生まれた彼の楽曲が、'70s初期の「個と内面を見つめ直す」時期に、急速に求心力を失うのも (でも、今聴き返すと"Hell"や"Black Caesar"は、時代の急速な流れと、自分の音楽性を何とか折り合いをつけようとするミュージシャンシップの拮抗が垣間見られて、かなり面白いのですが)、冷戦下の米vs.ソ連の代理決戦のような映画に彼が担ぎ出され、復活したのも、'80s末期のHip-Hopが力の象徴としてJBのサンプルを選び、湾岸戦争の終焉とともに疲弊し、また忘れられていくのも、全て必然だったと言うか。
Black Eyed Peasのリミックス盤に収められている'They Don't Want Music(Pete Rock remix)'を聴く限り、まだまだ「うたぢから」も現役だし、いける様な気がしたんですがね。 個人的に一番好きなJBの曲は、'Living in America'なんですが、作者Dan Hartmanのセルフカヴァーは、ギターにStevie Ray Vaughanを迎えた強力なヴァージョン。 JBもDan HartmanもStevie Ray Vaughanも今は故人。 雲の上で3人、セッションしてますかね…。
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